新参者

2010年4月9日 読書
新参者
ずっと「しんざんしゃ」だと思っていた(汗)
事件にかかわる人の目線で書かれた短編集のような雰囲気だった
加賀刑事の印象が違って見える
眼光するどく人嫌いな印象だったのだが
この本では人当たりの良い好印象を植えつける
下町の人に警戒されないよう、言葉は悪いが媚びた感じもなきにしあらず
そうやって新しい赴任先での捜査を円滑にかつ効率的に行っていく

相変わらずナイフのような切れ味の観察と推理を展開し
最後、犯人を突き止める
昔からあったとは思うが、親の盲目的な愛情が子供を駄目にする
親の目が曇ってしまうほどの愛情は愛情とは呼べない
謎解きよりも、親の哀しさに最後、目がいった

コメント