訪問者

2010年4月18日 読書
訪問者
ひさしぶりに恩田陸のミステリーを読んだ
図書館で手に取ったとき、内容を追うとミステリーだったので
読んでみる気になった
ミステリーと呼ばれる類を、特に最近の作品に思うのだが
前半で徐々に徐々にエピソードや伏線を考えながら話が進んでいくのは
当然の流れだと思うのだが、スロースタートな分
書き手の予想を超えて、読み手は気持ちを盛り上げてしまうのでは
なかろうか、と
よって、最後の結末に対するポテンシャルは
否が応にも大きくなる
結果、読んだ後の落胆にも似た感情を扱いあぐねる

この本も、始まりのエピソードは期待感を持たせてくれるのだが
結末のエピソードは油脂分を全く使わない野菜の食事のようだった
もう少し、健康を損なわない程度にでもいいから
油脂を加えて、お腹に溜まるものを
と思ってしまうのは私だけだろうか・・・?

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