ブラザーサンシスタームーン
恩田陸

同名の映画を昔見たことがある
本の中でも(おそらくは)その映画のことについて書かれている
私が見た映画はリメイクのような気がする
本のなかでは、1970年代の映画と書かれているが
私が見たのは80年代後半で、記憶によると画像が新しげに見えた

それはさておき、さほど厚くなく難しい内容でもなかったので
1日で読了
3人の男女がそれぞれ語るという形式
年代が近いせいか、そうそうこうだったああだったと
記憶をたぐる方に意識が向き、物語自体はそんなに興味を引かれなかった
かもしれない

ただ、自分で思う自分と他人が思う自分の乖離を感じた
4つの自分、というけれど
その存在は、結構確からしいのではなかろうか
と思った

結局、自分のことすら分かりきっていないのに
他人を語る資格など、ないだろう
そんな自虐的な結論に至ってしまいそうだ
それも有り
分からないから、面白いのだ
それも有り

大切なのは
何だろう?
その模索・・・

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