ヴァイオリン属

2009年8月13日 日常
楽器って、人生なんだなって思った

二十歳までがヴァイオリン
高い音で、エネルギーを貯めている時期
四十歳までがビオラ
今までため込んだエネルギーを放出しながら、悩みを感じる時期
六十歳までがチェロ
精神的にこなれてきて、若さを振り返り悔やみ悟る時期
そしてコントラバス
深く心を静めて、再びヴァイオリンに戻っていく時期

私が一番好きなのはチェロ
深すぎず軽すぎず、熟成を思わせる

それまでは、自分の事だけだったのが
自分以外の人だったり、物だったりにに気持ちを配れる
ずっとそうでありたい

相手の幸せを祈りたい
相手の幸せを望みたい

それは、苦しい
苦しくて悲しくて、慟哭を嫌と言うほど味わうのだろう
でも、その苦しい気持ちは
私にとって、苦くも幸せであること
苦しさと幸福の入り交じる気持ちは
未来の充足だ

気づけるのがチェロ
なのかもしれない

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